人生終わった?

ワーホリで人生終わったと言われるとき

ワーホリに行ったことで人生が終わるわけではありません。帰国後に困った人の話を読むと、帰ってからの計画がなかったことと、1年で何をしたかを言葉にできなかったことが重なっています。

帰ってからの計画を立てて行く人は少ない

帰国した人に話を聞いた卒業論文では、行く前に働いていた人のうち、帰国後のことを具体的に考えて出発した人は1人だけでした。学生は帰れば大学に戻れますが、仕事を辞めて行った人は、帰国してから仕事探しが始まります。

同じ論文によると、出発前に実家で暮らしていた人は7割を超えていました。帰国後に実家に戻る人が多いのは、ワーホリで暮らしが崩れたからとは言い切れず、もともと実家にいた人が戻っているという見方もできます。

31歳で帰国した人の半年

列車の窓から見た草原

ニュージーランドで1年過ごして31歳で帰国した人は、帰国直後、自然を撮る写真家になれると思っていました。プロの写真家に会って現実の厳しさを知り、オンラインの日本語教師やコーチングも試しました。10月には、ワーホリはただの逃避だったのかと悩んだそうです。11月に会社員の仕事に就きました。

この人は、迷った半年を、あきらめるために動いた時間だったと振り返っています。人に会い、面接を受け、やってみることで、選べる道が1つずつ絞れていったそうです。

困らなかった人がしていたこと

帰国して就職した人は、朝はカフェ、午後から夜は工場で働く毎日を送っていました。面接で評価されたのは英語の点数より、仕事の中で英語をどう使い、どう問題を解決してきたかだったと書いています。ワーホリのせいで就職に困った感覚はないそうです。

研究で話を聞いた人たちは、サッカー、保育、カフェなど、もともと好きだったことを現地の仕事や暮らしにつなげていました。カフェ巡りが好きでメルボルンを選んだ女性は、そこからバリスタの仕事に興味を持ち、次のカナダではバリスタとして働いています。

過ごし方が分かれやすい月を、1年の流れにまとめました。帰ってから何を話せるかは、10か月目までの過ごし方で変わります。

2026年10月時点の情報です。制度や金額は変わることがあります。

出典: 大井真澄 明治学院大学社会学部 卒業論文(2015)。留学協議会(JAOS)の2004年・2014年の調査を含む「日本人ワーキング・ホリデーメーカーの経験とキャリア形成」 / note「ワーホリ帰国後の31歳が半年間迷走して、再就職をつかむまで」 / Takumi(note)「ワーホリ帰国後|就職は詰む?」 / 松原咲樹・堤純『オーストラリア研究』34号(2021)「オーストラリアにおける日本人ワーキングホリデー渡航者の近年の傾向」